暖機運転2008年03月28日 06時01分36秒

 「暖機運転は必要ない」という言葉を耳にする事があります。
 「本当?」なのでしょうか。正直言って、信じられません。
 暖機運転の目的は二つ有ります。
 1:潤滑油をエンジン全体に潤滑する事
 2:ピストンとシリンダーライナーの温度変化を安定化する事
 です。

 長くなりそうなので、今日は、潤滑油にします。

 エンジンが回ると、一緒に、エンジンに付属したオイルポンプが回ります。オイルポンプが回って、エンジン全体に潤滑油が行渡ります。エンジンの大きさにもよりますが、大体15秒~30秒でしょう。30秒と考えていただくと良いと思います。
 
 この潤滑は大変重要です。
 エンジンの場合、ピストンの往復運動をコンロッドを介して、クランクシャフトで回転運動に変えます。この回転運動で、タイヤが回り、走れる訳です。
 自転車でいうと、コンロッドは、ペダルから先の棒の部分。
 皆さんは自転車に油を挿すとき、色んな部分に挿すと思いますが、必ず、この、ペダルと棒のくっついた部分にも油を挿すでしょう。

 この油を挿すのが、潤滑です。

 エンジンオイルはエンジンを止めてから、数分で戻ります。

 ヤバ、又、長くなった、

 エンジンオイルが戻るか戻らないか、簡単にチェックできます。

 まず、アイドリングを数分行います。エンジンを止めて、直ぐに、オイルゲージを見ます。
 次に、エンジンを止めたまま。数分(10分までは要らないと思いますが)待って、もう一度オイルゲージを見ます。
 オイルタンク内のオイルの量が増えたのがわかるはずです。
 この増えた分は、エンジン内にいった、オイルがオイルタンクに戻った分です。

 この戻った分をもう一度、エンジン内に「挿す」のが、暖機運転の1の目的です。
 
 私達の時代、自動車免許を取得しに教習所へ行くと、必ず、この作業をしました。
 構造という教習時間が有ったのです。

 時代が変わっても、基本構造が変わらなければ、「潤滑」の理屈は変わらないと思います。

 ですから、暖気が必要なのですが、「じゃ、何分するの」といわれると思います。

 シリーズにします。

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