思いやり-72008年03月03日 05時03分14秒

 高専時代のクラブの先輩から依頼され、徹夜して作成した、図面の、図面修整から開放されたのは日曜日の17:00頃でした。
 最後は、私の勘違いで一文字違っていました。Cと[の違いです。
 電話での話です。
 私:「直して、添付メール送ります」
 先輩:「いいよ、直し方教えてよ、これ以上お前に迷惑かけられない」
 私:「(有難う御座います)それでは、図面の・・・・・マウスで・・・・」
 先輩:「上手くいかないよ、何々、あ出来た、お陰で良いものが出来た。有難う、助かった、ゆっくり寝てくれ」
 私:「それでは、オヤスミナサイ」
 
 電話の先で、先輩が喜んでくれている顔を考えれば、多少の苦労は吹っ飛びます。先輩だって日曜日に仕事している訳ですから。
 自分が苦労しても、相手の方(先輩に限らず)が喜んでくれれば、それ以上の幸せは無いと思います。
 ですから、仕事できるんです。仕事の表面だけをみたら、土、日にかけて徹夜です。
 楽しい訳ありません。
 でも、その結果喜んで貰えれば、「普段の日に休んでやる~」です。実際には、そうも行きませんが。

 これって、一応、私の「思いやり」だと信じています。
 
 ちなみに、先ほどの先輩とは、以前書いたと思いますが、こういう人です。
 先輩の現場仕事を手伝っている時の事です。
 私の設計、製造した機械が自動車ディーラーでテスト運転中、トラブルが有りました。
 加工対象ディスクブレーキローターが、想定外の特殊形状だった為なので、仕方の無いことです。こういうときは、やはり設計者の私でないと適切な処理は出来ません。
 しかし、先輩の仕事の手伝いをしている以上、自動車ディーラーへ行く訳には行きません。
 私が、悩んでいると、
 先輩:「場所何処だ」
 私:「竹ノ塚」
 先輩:「どのくらい時間かかる」
 私:「移動時間含めて1時間半から2時間」
 先輩:「今すぐ、やらなければならない作業はないから行こう、その分仕事の終わりが遅くなるが問題は無い」
と言ってくれて、無事、特殊ローター研磨加工作業を終了し、先輩の作業現場に戻りました。
 戻る途中、先輩から「あそこは、こういう風に改造すればいいんじゃないか」とアドバイスまで貰いました。
 こういう「思いやり」のある方です。勿論、先輩の仕事もきちんと、無事終了しました。
 今回は恩返しでは有りません。お互いが「思いやり?男同士でこの言葉使うとちょっと気持ち悪いかも」助け合って初めて良好な人間関係が出来ると両親から教育されています。ですから、「恩返し」という言葉は当てはまらないと思います。
 そんな訳で、徹夜も苦にはならないし、終わった時の喜びが大きいのだと信じています。

 笑い話
 その時、先輩の車で移動していましたが、交差点で止まる度に、「グッ、グッ、グッ」と振動が有ります。
 私:「先輩、ブレーキかけた時の振動何時も有る?(いわゆるタメ口)」
 先輩:「そうだな、ブレーキかけるとこうなるよ」
 私:「それ、ディスクブレーキローターが歪んでいて起きるキックバックという現象、それを直すのがさっきの機械」
 年が明けたら、整備工場に持ち込んで、私が修整加工することになりました。