見積書の続き2008年03月20日 02時59分53秒

 今、お付き合いさせて頂いているお客さんの場合、見積は口頭で「大体こんなもんでしょう」から始まります。
 最初は「お客さんが何を望んでいるか」を確認します。それから、その場で概算をします。
 「費用がかかるな」と判断したら、「言われた方法だと高くなるので、こちらの方法で如何でしょうか」とお話します。
 お客さんは加工工賃をご存じないので、費用が高いこと多いです。余分な費用はかけたくないです。
 これも、技術と確信しています。

 「それだと、このへん拙いんじゃないの」と言われる事が良く有ります。
 これが重要なのです。お客さんの要望と私の構想が合っていない事が判明します。
 これを2~3回繰り返すと、構想を考える時間が大幅に短縮できますから、費用も安くて済みます。
 一番重要な性能、品質も確保できます。

 最後に、「何か、使えそうな安いの見つけてきます」と言って、帰ります。それから使えそうな部品を探し、加工部品図、加工工程を決めます。
 「何で、見積でそこまで」と思われるかも知れませんが、これをしなければ、出来ない可能性の有る製品の見積書を出す事になります。見積書で2~3日なんて事、毎度です。下手すると1週間なんて事も有ります。
 毎回、毎回、新しいものを設計する訳ですから、過去のデーターは使えません。データー無いんです。
 ここが、価格の決まっている完成品を扱うご商売の方との大きな違いです。
 そして、概略図描いて、見積完成なのですが、ハッキリ言って、見積書出す段階で、殆ど図面できています。
 こんな感じで見積書書きますが、ガソリン代の上昇と共に、材料費、加工工賃の上昇が著しくなり、見積書の金額が高くなっています。
 見積書書くの辛いです。
 お客さんには、「より良い物をより安く」提供したいです。
 だからと言って、「安かろう、悪かろう」では、話になりません。
 ハッキリ言って、見積書は嫌いです。

 「図面が一番重要なんです。図面無いと部品加工できないんです。図面代もあげて~」あっ、言っちゃた。(^^♪