CO2と水素電池2008年04月07日 05時05分05秒

 家内とテレビを見ていたら、水素電池の簡単な説明をしていました。
 「日曜ビッグバラエティ みのもんたの仰天!ニッポンの教科書」という番組です。
 
 アンガールズの山根さんの身体に透明ホースを巻きつけ、そのホースの中に、水素と酸素の混合ガスを入れ、電気火花で着火しました。
 当然、水素と酸素の混合ガスが大きな音と共に爆発します。
 家内が「これが水爆?」というので、「違うよ」と答えました。

 水爆は水素の核融合(太陽が燃えている状態)で、発生エネルギーが違いすぎます。
 
 水素と酸素が化合すると、爆発します。エネルギーとしては、大きいとは言い辛い(必ずという訳は有りません)ですが、CO2は出ません。
 何故か?炭素が無いからです。ガソリンやアルコールのような有機物を化合させるとCO2がでます。ガソリンやアルコールには炭素が含まれているからです。
 バイオ燃料に頼るのは疑問が有ります。
 中学校の科学ですね。

 この、水素と酸素の化合を利用したのが、今、研究されている水素エンジン?・・・・・・では有りません。

 今、研究されているのは燃料電池です。爆発を利用してピストンエンジンを動かして動力にする方法は40年前に私も(中学生時代)考えています。
 勿論無駄。何故でしょうか。

 ピストンエンジンの理論効率は33%。つまり、発生したエネルギーの三割しか動力として使えないのです。

 水素と酸素による燃料電池の理屈は水の電気分解の逆と考えて頂ければ良いでしょう。
 
 重要な事は、爆発(燃焼)による、熱が不要なことと、機械(エンジン)を介さないので、機械損失が無い事です。
 
 発生した電気エネルギーで直接モーターを回しますから、余分な損失エネルギーがないということです。
 おまけに、炭素が無い状態での化学反応ですから、CO2は有りません。

 エネルギーの産地直売と言ったところでしょう。

 但し、水から水素と酸素を作り出す必要が有ります。自然界に水素分子単体で存在する事は殆ど有りませんし、水素は一番軽いですから、存在しても、直ぐに、空の一番高いところに行ってしまいます。
 
昔の飛行船の中身は水素ガス。今は爆発しない二番目に軽いヘリウムガスです。
 「水素は軽い」という事が良く解ると思います。

 さて、どうやって、水素と酸素を作り出すか。やはり、太陽光エネルギーが欲しくなります。

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