暖機運転とオイル2008年04月05日 04時44分33秒

 機械が動く為には隙間が要ります。その隙間にはオイルが必要です。
 「隙間がなくても、動く部分あるぞ」と言われる方、いると思います。
 私も、そういう機械を設計した事有ります。
 凄い矛盾ですね。

 実は、隙間を自分で作る材質で、動く部分を構成します。
 例を挙げると、エンジニアプラスチックス。商品名は書きません。
 これは、自己潤滑性という性質が有りまして、部品自体が磨り減る(馴染む)時に、オイル代わりとなる、潤滑材を動く部分に残します。
 この、オイル代わりの潤滑材が、動く部分から逃げなければ、オイルは不要、隙間が無くてても動くとなります。
 実際には、不可能でしょう。耐久性が長いという事です。長ければ、部品交換前に、オーバーホールですから、その時交換できます。

 隙間が無くても動くのではなく、部品自体が適当な隙間を作り、その隙間に必要なオイル代わりの潤滑材を供給していたのです。

 それでも、機械を組み立てた時の最初はグリースをつけます。例外は、医療用とか、食品用とか、一般的なグリースが使えない場合です。
 もっとも、最近では食品用の無害のグリースも有るようです。
 それでも食品につけるわけでは有りませんし、着かないよう、設計します。
 「どうしても必要となったらどうするの」ですが、私なら、食用油や、マーガリンを使います。
 性能、耐久性は落ちるでしょうが、無いよりは、遥かにいいです。

 無害のグリースが開発される事で、オイルの必要性を解っていただけると思います。

 自動車整備工場を営んでいた叔父の言葉
 「油だよ、油」を思い出しました。

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