2種類のディーゼルエンジン2007年08月24日 07時35分55秒

 今朝は寒いくらいに涼しく思いました。夢かな?。巨人が勝ち越してくれたから今日も頑張ろう。

 ディーゼルエンジンは大きく分けて2種類あります。予燃焼室型と直噴型です。
 予燃焼室型とは、ガソリンエンジンのようにシリンダーとピストンからなる主室と、圧縮空気に燃料を噴霧して燃焼を起こす副室(予燃焼室)とを持ちます。予燃焼室があるので、この呼び名がつきました。
 予燃焼室で発生した燃焼熱エネルギーが主室に流れ、主室の空気温度を上昇させ、高圧にし、ピストンを強く押し、回転力にします。燃料を燃焼する場所が別にあるのです。私の記憶では主室の上が多いようです。

 直噴型は予燃焼室を持ちません。主室に直接燃料を噴霧します。ですから、直接燃料噴霧型というのが本当かも知れません。正直言って判りません。直噴で充分意味が伝わりました。
 ちなみに、私が担当していたエンジンは直噴V型8気筒ターボ付きでした。ここまで書くと、あいつかとお気づきになる方もいらっしゃるかも。又、話がそれました。

 直噴も予燃焼室も燃焼した高温ガスで、余分に吸い込んだ空気も膨張させて効率をよくするというディーゼルの特徴は同じです。
 効率を良くするためには、高温燃焼ガスと余分に吸い込んだ空気(余剰空気とでも呼びましょう)を上手く混ぜる必要があります。自然に混ざるのを待っていたら日が暮れます。
 ディーゼルエンジンは回転数が上がれば、馬力も上がりますから、綺麗に素早く、燃焼ガスと余剰空気を混ぜる事は重要なことなのです。
 その為、ピストン上部やシリンダーヘッドの形状を複雑にして、燃焼ガスと余剰空気が綺麗に混ざるようにします。
 これって、ディーゼルだけでは有りません。普通のガソリンエンジン、ロータリーエンジン、ラジコンエンジンでも大なり小なりやっています。ただ、掃気や火炎伝播という事も加わり、目的が多少変わります。
 それでも、エンジンの種類に関係なく「排気ガスを少しでも綺麗にしよう」ということで、燃料と空気の混合割合を薄く(燃料が少ない)してますので、重要なことなのです。
 
 この、燃焼熱で余分に吸い込んだ空気の温度を上げて効率よく熱を力に換える方法は飛行機のジェットエンジンにも使われています。殆どの大型旅客機が使っている、ターボファンジェットです。