ハイオクガソリンとレギュラーガソリンと燃料代2007年07月09日 21時04分48秒

 手元にある資料を見ると、ハイオクガソリンの発熱量=8385kcal、レギュラーガソリン=8242kcalとなっています。ハイオク100に対しレギュラー98.3です。
 その差1.7%です。燃費換算でも単純計算なら1.7%しか違わない事になります。しかし、エンジンの仕様にもよりますが、燃費が10%以上違う事が有ります。
 その理由は、圧縮比の違いです。単純に考えると、エンジンは圧縮比の高いほうが大きな力が出ます。通常、圧縮比は8くらいです。数字を考えず、10ccの燃料ガスにそのまま火をつけるのと、1.25ccまで圧縮して火をつけるのと、どちらが燃える時の勢いが強いかと考えていただければ充分です。圧縮したほうが爆発と言う感じが有りますよね。どのくらいとか、「どれだけ」なんて考えないで下さい。それを考えると、燃焼室形状、プラグの火花、混合ガスの燃料割合、点火時期その他、眠れなくなります。
 しかし、圧縮比が高いと爆発力が強くなり、爆発温度も高くなります。この結果、NOxという有害気体が発生します。
 この有害気体を最小限(0は無理です)にして、高出力=高馬力を得られるようにしたのが最近のハイオクのようですが、その制御に一番影響するのが、点火時期、つまり、「どのくらい圧縮した時に点火するのか」だと思います。
 レギュラーエンジンとハイオクエンジンでは点火時期が違います。「最近のエンジンはコンピューター制御で点火時期を変えている」と整備工場の整備士さんに教えてもらい、愛車ラルゴ君の食料をレギュラーからハイオクに変え、それなりの結果を出したと思っています。
 ところが、最近になって気がついたのですが、ラルゴ君は食料がハイオクなのかレギュラーなのかわからないはずです。それなのに、点火時期をどうやって変えるのか。エンジンから出る燃焼温度か、エンジンが発生したトルクなのか、他の方法が有るのか、どなたかご存知の方居ませんか。教えて下さい。
 今現在はハイオクからレギュラーに戻して、2回目の燃料給油をしました。これで、ハイオクと、レギュラーの燃費の違いを再確認します。その結果、ハイオクの方が10%以上、燃費が良ければ、再びハイオクに変えます。そのほうが、1km走るのにかかる燃料代はハイオクの方が安い(現在価格)のです。1Lあたり10円高くても。
 しかし、ここにも問題がひとつ有ります。ハイオクの方が高馬力と言いましたが、その分、エンジンにかかる熱負荷も大きいのです。私のような元プロでも、一応、整備士に相談します。オーバーヒートの可能性は有るからです。
 皆さんも、燃料の選択は整備士さんに相談して、安全、安心のカーライフをお楽しみ下さい。