安心、安全と矛盾2007年11月21日 08時39分53秒

 昨日、作業中に怪我をしました。安心安全を課題にしている私としては、完全に失格です。
 製作中の機械の下に、部品を付けるため、機械をずらした際に、機械が傾き、機械と作業台の間に親指が挟まりました。挟まれる前にさっと抜いた積りだったのですが、抜く際に、親指を捻ったようです。骨折はしていないと思いますが、力を入れると痛みます。

 挟まれていたら、間違いなく骨折でしょう。何せ、60~70kgくらい有りますから。
 骨折しなかっただけでも不幸中の幸いでした。機械を壊しても、身体を逃がす習慣はあります。これが熟練工の安全技術です。

 機械が壊れたら、大損害なんて事は絶対に考えません。ですから、この程度で済みました。

 おろしたばかりの作業服を汚したくないので、床に座り込まず、中腰で何とかしようとしたのが原因です。汚れて良い作業服だっら、床に座り込んで、無理せず、したから作業したでしょう。多分、怪我せずに済んだ筈です。

 この矛盾わかりますか。
 数百円の洗濯代を惜しみ、治療費と、治るまでの仕事への影響(作業効率が落ちますから、工賃と言う意味で金銭に換算し損害となります)。
 機械が壊れていたら、数十万の損害となるでしょう。
 たかだか、洗濯代をケチったばかりにこうなるのです。

 安全と安心を維持するには費用がかかりますが、最善を尽くせば、極めて安く済みます。
 それが解っていて何故やらないのか。
 自分だけの軽傷で済んだ事を神様からのプレゼント、幸運と考えるしかないのが悔しいです。

コメント

_ 小林 ― 2007年11月22日 05時27分23秒

 いつもお世話になります。全く気を付けて下さいよー。
我々、製造業は身体が資本です。

_ HIRAI ― 2007年11月22日 07時52分41秒

 コメント有難う御座います。ご心配をおかけして済みません。今年は怪我ばかりで、ついてませんね。同い年の友人が言うには「小厄」だそうです。

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