モラトリアム2009年10月04日 08時22分16秒

テレビから「モラトリアム」とかいう難しい言葉が聞こえてきます。

借入金の返済を3年間猶予するという事らしいです。

大きな政策ですから、良い事、悪い事が有るのは当然です。


ところで、聞こえて来て欲しい言葉が無い事に?マークが付きます。


3年間という時間の効果です。

私の勝手な想像ですが、3年間という時間の効果は?

「個人収入上昇VS物価上昇の差」です。

個人収入が物価より3年間早く上昇すると?


例えば
月給20万円の人の、1カ月の生活費が10万円とします。
月給-生活費=10万円です。

そして、3年後、
収入は10%上昇したとして、支出は?。
「モラトリアム」効果から、企業借入金猶予により、物価の現状維持が可能になります。
又、
住宅ローンの返済猶予により、実質生活費は下がります。

その結果、
月給は22万円、生活費は10万円ですから、
月給-生活費=12万円
となり、収入は支出の生活費より2万円上がった事になります。

それから、個人収入を追いかける様に物価が上がり、ローン返済等の家計支出も増えますが、収入を支出が上回ることは有りません。
この差は毎年、毎年、複利で増えますから、個人収入の余裕が複利でアップする事になります。


実は、この数字が、年金という制度を成り立たせる基本なのですが、
重要な条件が一つあります。

「月給が生活費より上!」
ということですが、残念ながら、
「月給より生活費の方が上」が現状です。

多分、亀井さんは、
「モラトリアムの実行で、収入-支出=プラスにする」
と考えられたのだとおもいます。


実は、
モラトリアムでは有りませんが、私もこの恩恵をうけたことが有ります。

昭和49年のオイルショックで月給、物価共に急上昇しました。
年間50%近い上昇でした。
学生時代に奨学金を借りていた私が、卒業、就職したのもこの年。

奨学金の返済金額は?
物価、収入共に50%上昇ですが、奨学金の返済金額は変わりませんから、
収入に対する、奨学金返済額は見かけ上、50%ダウンとなり、容易に返済できました。

物価は上がって良いのです。
収入が上回れば!。