ゼロ戦の装甲2008年07月05日 01時22分46秒

親父の写真集、ゼロ戦登場まで後2年
空中戦の場合、攻撃する側は大抵相手の後ろに回る。

機関銃弾は鉄の塊でしかないから、数発当っても機体に穴があく程度で、エンジンや操縦装置に当っても、致命傷にはならないし、その確率は低い。脱出する時間も有るし、エンジンが止まっても滑空や不時着出来る場合が多い。

ところが、パイロットに当ると死傷し墜落となるので、座席の後にパイロットを守るための装甲板をつける。

しかし、ゼロ戦のパイロットはその装甲板を嫌がったそうだ。

「装甲板は重たいから、機体重量が増え、操縦性が悪くなる」というのがその理由だったと、堀越さんは著書に書かれている。

堀越さんはかなり悩まれ、「格好だけ」の軽い装甲板にしたようだ。

戦闘機だろうと、自動車や産業機械だろうと、操縦者が怪我をするなんていうのは、設計者の「恥」である。これは時代が変わっても同じだ。

実は、この事は、戦争の勝ち負けを左右した一因でも有った。

パイロットの養成には時間も金もかかる。まして、経験豊富なパイロットは時間だけが養成できる。

現在の「物作り」も同じで、経験に勝る知識は無い。

話がそれたが、装甲板が薄いので、パイロットの死傷率が高くなる。その為、熟練したパイロットはどんどん戦場から離れ、新人パイロットの補充では追いつかなくなる。

機体も修理で済む筈が、帰還できずに全壊となり、「不足」となる。

時間と共に、「腕の良いパイロット」は居なくなり、おまけに数でも負けるから、飛行機の性能の差が意味を持たなくなった。

「腕の差、数の差」で戦う度に負ける事になる。

空中戦で負けると「制空圏」が無くなり、地上戦も、海上戦も負けるようになる。

最後は「特攻」などという「バカ」な考えを持ち出した。

「特攻」を持ち出した人間が「愛国心」? ふざけるな! である。

「産業の空洞化」が似て見えるのは私だけだろうか。

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