自動車の制動力2008年06月14日 04時44分02秒

「停止距離は速度の二乗に比例する」と書いて有るのを見ると?がつく。

急ブレーキをかけたとする。

空走距離を無視しても二乗にはならない。

車重(積荷の重さや乗っている人の人数を含めた自動車の重さ)で、自動車の停止距離は変わる。

だから、?マークが付く。

学問的には「停止距離は速度の二乗に比例する」(車重は影響しない)のだが、これは、タイヤの制動力の話。

タイヤが車を止めるわけではない。

ブレーキが車を止めるのだ。

「停止距離は速度の二乗に比例する」という数式はタイヤで車を止める事が前提になっているから、食い違いが有る。

この数式で、タイヤの代わりにブレーキ力を入れると、停止距離は、

自動車の重さ(乗っている人数、積荷を含む)に比例し、速度の二乗に比例し、ブレーキ力に反比例する。

自動車の制動力とは、このブレーキ力の事。

だから、自動車や自転車の停止距離は制動力に対しては反比例するすると、言い直した方が良いと思う。

簡単な言い方をすると、制動力で停止距離が変わるという事。

だから、車検の時に、制動力試験が義務付けられている。

ついでに、「重さ」に比例するから、重さが重くなった時は十分注意。

自転車の二人乗りが危ない事の理由の一つ。