燃費とオーバーヒートと自動車整備2007年04月28日 03時48分18秒

去年の今頃でした。急に燃費6kmから7kmになり喜んでいて、高専の先輩と千葉に釣りに行きました。現地に着く頃あたりから、「カチ、カチ」時々車から音がしてきて、「サーモスタットの音」で同行の先輩と意見が合いました。ボート釣りの予定だったのですが、風が強くボートが出せず、そのまま帰宅となりました。帰りはサーモスタットからの音もせず、1時間くらい一般道を走り、それから高速道路に入りました。高速に入って30分くらいすると又、「カチ、カチ」と嫌な音が始まり、音が止まると同時に、冷却水温が高くなってきます。当然、オーバーヒート。温度計を見ながら走り、レッドゾーンの手前で、路側帯に停止し、エンジンを冷やす。これを繰り返し、何とか、武石インターで高速を降り、一般道に入ったところで、とうとうエンジンが止まりました。JAFに連絡してレッカー車を待っている間に、冷却水温が下がるとエンジンはかかります。そのまま、船橋にある従兄弟の自動車修理工場にレッカーでラルゴを運び、修理と、ついでに車検も頼んできました。 後日、車を引き取りに行くと、サーモスタットが「閉」の状態で破損。冷却水系パイプ類も殆ど錆びていて交換という状態でした。そのサーモスタットを見たとき初めて気が付きました。「何で、自分で修理しなかった」サーモスタットを取ってしまえば、冷えすぎにはなりますが、エンジンは普通に動きます。自動車メーカーの実験室に勤務してましたから、その程度のことはできます。しかし、その事よりもっと大きなミスが有りました。燃費が急に上がったときにサーモスタットの異常を考えなかった事と純正のクーラント液をラジエターに入れず、水を入れていたこと。故障の原因は錆です。純正クーラント液には錆止め作用があります。エンジンのことは良く知っているつもりですが、「現場を離れるとこうなるのか、この程度で済んで良かった」と考えるべきなのでしょう。 やはり、車の整備は、整備工場とユーザーが一つになってやらないと、安全に車に乗ることはできないと痛感しました。